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 お子様はいらっしゃいますか？

ご夫婦二人だけなんですね？

子供がいない理由は様々だと思いますが

大体次のようではないでしょうか。

１．作るつもりだが、まだ先でいいと思っている。

２．二人の生活を大事にしたいので、子供は欲しくない。

３．晩婚化による高齢出産の場合には、望んでも子宝に恵まれないこともあります。

４．教育費だけでなく、環境の悪化など、子供の未来に不安がある。

あなたを含め

多くの人が考えたことがないと思いますが

子どもがいないあなた方には

若くても最優先で

ご主人に遺言書を書いてほしい。

その理由は

もしご主人が亡くなられたらその相続財産が

あなたが望まない形で分配されるかもしれないからです。

例えば、子供が一人だけいる場合の財産の分割は

あなたと子供で半分づつです。（民法の法定相続の分割の場合）

だったら子供がいないあなたの場合には

あなたに遺産の全てが引き継がれる、

とはならないんです。

例１：ご主人のご両親が健在なら

あなたが3分の２

ご両親が3分の１

例２：ご両親ともお亡くなりになっている場合、ご主人の兄弟も相続人になります。

あなたが4分の３

兄弟全員で4分の１

例３：もしも兄弟がすでにお亡くなりになっていたら、兄弟の子どもたちが相続人になります。

あなたが4分の３

甥姪全員で4分の１

あなたはご主人のご両親とは仲良くされていますか？

あなたはご主人のご兄弟とは仲良くされていますか？

ご主人にもしものことが起こった時に

ご主人の相続財産があなた以外の人に

渡っても大丈夫ですか？

でも遺言書があれば

上記の例のような法律上に基づいた分配にこだわることはありません。

堂々と

「妻に全財産を残す」

と書いておいてもらえれば

残されたあなたは

少なくとも経済面においては助かりますよね。

マンションを購入したばかりの若いご夫婦の事例です。

Aさん夫婦は4,000万円のマンションを

ご主人名義で購入されたところですが

若くしてご主人は事故でお亡くなりになりました。

ご主人のご両親はすでにお亡くなりになっていますが

弟と妹がおられます。

住宅ローンには保険をつけていたので

ローンの支払いの必要は無くなります。

相続財産がマンションしかない場合どうしましょう？（分かりやすく預貯金はゼロとします）

遺言書がなければ

ご主人の遺産は例２のように

あなたとご主人の兄弟で分配することになります。

つまり

あなたは3,000万円

ご主人の兄弟2名に500万円づつ、計1,000万円

現実に残されているのは

分配することのできない4,000万円のマンションだけ

残されたあなたは

現金で1,000万円を用意する必要が出てきます。

もしあなたが

ご主人の兄弟と疎遠であれば

あなたは自分の預貯金を崩して

疎遠になっているご主人の兄弟へ

1,000万円という大金を工面することになります。

これちょっと、かなり辛いですよね。

または

菓子折りを持って

頭を下げて

相続放棄をお願いするわけです。

これも

いざお願いに行くとなると、ちょっと抵抗がありますよね。

ご主人が遺言書を書く気になっても

ご主人一人だけ書くんじゃないですよ。

あなたも書くんですよ。

だってそうでしょ。

ご主人が先に逝っちゃうかどうかなんて

分からないですから。

この記事を書いた人

たつみ相続相談オフィス／辰巳博