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2026.08.20

その相続チームは、誰のためにあるのか?

 先日、地元で有名な税理士法人からお声がけをいただき、事務所を訪問しました。

「税理士の先生が、相続コンサルタントの佐藤さんのお話を一度聞きたいそうです」

そう伺っていたのですが、当日、その場には私のほかにも保険会社や不動産会社の方々が集まっていました。

先生から語られたのは、

「私を中心に、これから大分で最大の相続チームをつくっていく」

という構想でした。

ところが、しばらく話を聞いていると、集まったメンバーの役割は、先生のもとへお客様を連れてくることのように感じられました。知らない間に、私もその“営業チーム”の一員として数えられていたようです。

私は普段、ご相談の内容に応じて、そのご家族に最も合う専門家とチームを組んでいます。そのことをお伝えすると、先生から返ってきたのは、

「それは困る」

というひと言でした。

その瞬間、考え方の違いがはっきりしました。

相続チームは、誰か一人を中心につくるものではありません。中心にいるのは、あくまでもご本人とご家族です。必要となる支援は、ご家族の状況によって異なります。だからこそ、その都度、最適な専門家とつながることが大切だと私は考えています。

今回はご一緒するご縁ではないと判断し、やんわりとその場を後にしました。

一方、鹿児島で行った2日間の相続個別相談では、まったく違う「つながり」を感じました。

保険会社の担当者が複数のお客様へ声をかけ、ご自宅を訪問。どのご相談にも、ご両親だけでなく、息子さんご夫婦などご家族がそろって参加されていました。

担当者に理由を尋ねると、

「相続で困りそうなご家族がいるのを見過ごせないんです。一人だけに聞いてもらうのではなく、ご家族みんなに聞いてもらいたいんです」

と話してくださいました。

自分の成績や契約のためではなく、目の前のお客様とそのご家族が将来困らないために動いている。その温かさが、ご家族にも伝わっているように感じました。

葬儀会社の終活フェアでも、講師の方が参加者へ「今日は相続相談の専門家が来ています。気軽に質問してください」と声をかけてくださいます。セミナーの前後や遺影撮影の待ち時間に相談ブースへ立ち寄り、何気ない会話から悩みを打ち明けてくださる方もいます。

相続支援は、私一人ではできません。税理士、不動産、保険、葬儀など、さまざまな分野の方との連携が必要です。

だからこそ、「誰と一緒に仕事をするか」は、とても大切です。

肩書きや組織の大きさではなく、「誰のために仕事をするのか」という想いを共有できること。互いの立場を尊重し、それぞれの専門性を生かしながら、ご本人とご家族にとって最善の形を考えること。

今回の出来事を通して、私は素晴らしい仲間や専門家の方々に囲まれているのだと、あらためて気づきました。

これからも、ご家族を中心に考え、信頼できる方々と力を合わせながら、一つひとつの相続に向き合っていきたいと思います。

この記事を書いた人:佐藤公重

https://270mifamilia.com/

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