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2026.07.09
相続の相談をしたければ、税理士に相談すれば大丈夫?
相続の家族会議では何を話し合えばいいのか?
困ったあなたは、相続に強い税理士をネットで調べて相談に行きました。
税理士先生は簡単明瞭に相談に乗ってくれましたよね。
①最初にお父様の相続財産を調べてください。
②基礎控除額を超えると相続税がかかります。
③相続税がどれくらいかかるのかを試算します。
④法定相続通りに分けると、お母様が2分の1、あなたを含むご兄弟全員で2分の1になります。
⑤節税対策のご提案を差し上げます。
⑥その提案内容をみなさんで話し合ってください。
明瞭簡潔で分かりやすいですね。
話し合う内容もわかりました。
でもちょっと待ってください。
家族会議のテーマは節税対策だけでいいんでしょうか。
税理士は税務の専門家です。
相続税の計算や節税については、とても頼りになる存在です。
一方で、家族の気持ちを整理したり、家族会議を進めたりすることは、本来の専門分野ではありません。
これは他の士業、つまり行政書士や司法書士、弁護士などの先生もそうです。
例えば弁護士先生は、相続でもめた後には、依頼者の権利を守るために活躍していただく存在です。
あなたは、税理士先生に相談した結果、節税対策に乗ってくれるという話を聞きましたね。
相続財産をもらうならそりゃぁ少ないよりは多いほうが良い。
私もそう思います。
節税対策をして相続税が少なくなれば親父も喜んでくれるだろうと思い、
家族会議を持ちかけましたが、余り乗り気にはなってくれません。
仮にお父さんが70歳だとします。
子供は「今から相続税対策をした方がいい」と考えます。
しかし、お父さんは「まだまだ元気だ。」と思っています。
親が考えていることと、子どもが考えていることは、必ずしも同じではありません。
だからこそ、家族会議では節税だけをテーマにしてしまうと、
気持ちがすれ違うことがあります。
家族会議で相続税の節税対策を一番に考えるのは、ちょっと違うかもしれません。
もちろん
お父様の相続財産を可能な限り減らさずに、残された家族に相続するのは大切なことなので、節税対策は重要です。
ただ、そこを優先すると、親子の間でもめてしまうこともあるかもしれません。
そもそも
家族会議を、法律の専門家に相談することが最善だったんでしょうか?
忘れがちなのが
相続財産には、二つの側面があります。
一つは「お金」。
もう一つは「家族の感情」です。
税金は計算できます。
しかし、家族の想いは計算できません。
だから私は、
家族会議では「財産をどう分けるか」よりも先に
「家族がこれからも仲良く暮らしていくためには何が必要か」を話し合うことが大切だと思っています。
相続は財産の問題ではありません。
家族の未来を考える時間なのです。
たつみ相続相談オフィス/辰巳博
