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2024.01.06
kindle電子書籍
相続をきっかけとして、家族が仲が悪くなる、争うことになるという事例が後を絶ちません。
そういう話をすると多くの人からは
「我が家は仲が良いから」「争うほどお金がないから」という答えが返ってきます。
しかし、いざその時が訪れると、今まで経験したことの無い感情を味わうことになります。
その感情の向かう先が絶対に争いにならないと言いきれる人などいないはずです。
かくいう筆者も家族の相続問題でこれまで感じたことのない感情を味わった一人なのです。
一方で世の中にあふれる相続対策は、対策を提案する事業者サイドの提案に
なってしまうことが起こりえます。
金融商品を販売するための相続対策、不動産取引をするための相続対策、
建物を建築するための相続対策、どれも必ず間違っているというわけではないのですが、
その対策の中には、主人公である依頼者の人生を先々まで考えつくしている対策かというと
疑問が残るものもあるように思います。
筆者自身、生命保険会社で14年間勤めてきました。
相続と生命保険の親和性は非常に高く有用なツールに間違いないのですが、
生命保険会社の社員としては、結局は「生命保険を使う(販売する)」
ことしか伝えることができず、その前後のこと、もしくは生命保険以外の分野については
なんら解決に向かうお手伝いは結局はできませんでした。
生命保険会社の役割は、当たり前かもしれませんが、
生命保険の提供(販売)になるなのです。
お金の損得を考えることはもちろん重要ですが、それ自体が人生の目的になることはありません。
例えば、生命保険の加入によって相続税の節税に成功して、家族が仲が悪くなる。
節税策によって、残された家族が生きづらくなってしまっては元も子もありません。
相続対策を考える上で、一番大切なことは、これからの人生をいかに生きていくかを
できるだけ具体的に考える、人生計画(ライフプランニング)を考えることです。
計画を立てて初めて金融商品や遺言書などの各種手続きが輝きを増します。
本書では具体的な事例も交えて、どのような順番で相続対策を立てていくのが、
今を生きる人にとっての「生ききる人生」に繋がるかを紹介しています。