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2026.03.17
一人っ子の相続は財産を独占できることか?
お母さんはすでにお亡くなりになっています。
お父さんは80歳を超えても元気に仕事をしていますが、持病の糖尿病があるのに一人住まいで外食ばかりの生活。
あなたは一人っ子なので父の財産は全て相続できます。
でも父の財産の一つに収益物件で常に満室のマンションがあり、意外と相続税が多くかかりそうだぞ。
あわてたあなたは、父に詰め寄り節税対策の必要性を訴えますが、一人住まいの父には響きません。
つまり、父と子で家族会議をされたわけです。
お父さんが節税対策の話しに乗ってくれないので、益々あなたの頭の中は多額の相続税を何とかしなきゃ、で一杯です。
奥様も、最近はお金の話しかしない夫にあいそをつかしています。
お金はなぜこうも、一部の人の心を狂わせてしまうんでしょうか?
私は相続セミナーで、よく目的と目標の違いについてお話をします。
ビジネスだけではなく、相続対策でも真の目的を見失って、目標を目的と勘違いしてしまう不幸な相続を迎えてしまいます。
あなたがそこまで節税にこだわるのはなぜですか?
過去に経済的に厳しい経験をされたのかもしれません。
ご自身や家族の将来に経済的不安があるのかもしれません。
単純に税金を払いたくない、というお気持ちかもしれません。
でも今のあなたの行動や言動は、節税という目標ばかりに意識を向けているため、奥様からの信頼も薄れ、ご夫婦の関係も危うくなっています。
節税が成功して、多くのお金を相続できればそれで満足ですか?
そもそも何のために節税するんですか?
あなたが1円でも多く相続したいからじゃないですか?
節税すればお父様は喜んでくれるんですか?
一人住まいのお父様のこれからの老後について気にかけたことはありますか?
亡くなってからのお金のことよりも、優先すべきはそちらかもしれません。
その結果、お父様は自分が死んだ後に少しでも多く相続させてやりたいという気持ちが芽生え、節税対策の話が進むかもしれません。
今のままでは、将来お父さんがお亡くなりになる前にご夫婦の危機が訪れないともいえません。
あなたの目的は節税をして相続でもらえるお金が増えること、そのことで奥様が喜ばれると勝手に思われているだけかもしれませんね。
奥様の望まれているお気持ち(奥様の目的)をよく傾聴し、あなたの節税への想い(あなたの目標)を伝える話し合いをしてください。
一人っ子の家族会議は親子の前に、ご夫婦の間での家族会議が必要かもしれません。
この記事を書いた人
たつみ相続相談オフィス/辰巳博
