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2026.01.16
失敗を呼び寄せる典型的な家族会議
幸い家の敷地は広く、そのおかげで長男である私の家族の家をそこに建てることができた。つまり土地代はタダってわけ。
弟夫婦も隣の土地をもらって新築の家を建てた。もちろん弟も土地代は払っていない。
その親父もそろそろ高齢になってきた。
広い土地を相続するってことは、おそらく相続税ってかかるよね。
すでに一部土地をもらっているけれど、土地の登記や名義変更はした覚えがない。
贈与税なんて払った覚えはない、親父が死んだらこれどうなる?
税のことだから、税理士に相談するかもしれません。
その税理士はあなたに言います。
「土地の登記簿・お父様の全ての預貯金・証券などを教えてください。その上で相続税の試算をします。そして節税対策も考えましょう。」
あなたはお父さんに税理士の言葉をそのまま伝えましたが、お父さんからこんな風に言われました。
「わしはまだ元気やし、そんなこと考えてへん。やるなら勝手にやったら良いけど、貯金や証券を教える気はない。」
それからは何となく
親子の関係が気まずくなってしまいました。
あなたは一番やってはいけないことから切り出したのが原因です。
相続の問題を家族で話し合う時にお金の話から入ったからそうなったんです。
相続ってお金の分け方でしょ!
って思ったあなた。
違います。
相続は
親の想いを引き継ぐことなんです。
その一部に、お金が含まれています。
決して、「相続税が気になるから相続対策で節税しよう」って言っちゃダメです。
あなたがしなければいけなかったことは
①親の土地に家を建てさせてもらったことへの感謝を言葉にすること。
②父が元気な内に相続についてどうしようと思っているのかを聞かせてほしい、と伝えること。
「兄弟仲は悪くないけで、相続が原因で兄弟がギクシャクしてしまうことがあるって聞くからそうはなりたくない。だから親父の考えを教えてほしい。」
ここから先は、お父さんがどう言われるかで様々です。
何も考えておられなければ、これをきっかけに考えてくれるはず。
お父さんの気持ちが温まってきたら、そのタイミングで家族会議をしましょう。
内心、そろそろ相続を考えたほうがいいなと思われている場合もあります。
あなたや弟の考えも共有してもらうために、家族会議をしましょう。
この記事を書いた人
たつみ相続相談オフィス/辰巳博
