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2025.02.12

家族の中で相続のことが最初に気になるのは誰?親になんて言う?

ご家族の中で一番最初に相続のことが気になるのは誰でしょうか?

あなたの親でしょうか?

それとも子の立場のあなたですか?

あなたの奥様(ご主人)が一番気にされているということも多いです。

気になる対象は何かというと、多くの場合に親の財産がどれくらいあるのかということですよね。

あなたもお金のことが一番気になるのではありませんか?

だから家族で話し合いができないんです。

親のお金のことだけを心配しているから、親に相談できないし、ましてや兄弟仲が悪ければなおさらですよね。

お父さんの気持ちを私が代弁しますね。

「私の財産は自分のために使いたい。ここまで頑張って仕事をしてきて子供達を一人前に育ててきた。まだ元気だし、何に使おうが好きにさせてほしい。それでも自分が死ぬ時に財産がゼロにはなっていないと思う。それはみんなで考えて好きなように分けてくれたらいい。

世間では生前贈与とかいうけれど、それをして預金通帳が減っていくのは見たくない。

生前にお金の分け方や生前贈与をしてほしいというあなたの気持ちはわかります。でも私は、お父さんの気持ちがよくわかります。 

今までにたくさんの相続対策をしてきた中で、全員がこのような気持ちのお父さんばかりではありません。

お父さんがどんな気持ちであったとしても、相続は100%起こります。100%旅立たれるわけです。

お父さんに伝えてほしいんです。

「今まで頑張ってきた分、人生を楽しんで。ファーストクラスで海外旅行にも行ってきたらどう。」

その方が、ご家族も安心してそれぞれの生活を楽しむことができます。親が喜ぶ姿は、今しか見れません。なぜなら高齢の親の残された時間は短いんです。

 

ただ平均寿命と健康寿命には差があって、多くの方はご自身が亡くなるまでに10年前後の身体の調子の悪い期間があります。

つまり旅行へ行きたくても体のあちこちが痛かったりして、行けないわけです。

もし親が介護状態になったら、あなたのお父さんは誰にお世話をお願いしたいんでしょうか?聞かれたことはありますか?

 

例えばそれが長男の嫁だとしたら、長男の嫁には一切の相続権はありません。

お父さんが元気な間に、長男の嫁に何かを残すお約束をすることも相続対策なんです。

口約束ではなく、法的に認められる形のあるものとしてです。

 

「誰の世話にもなりたくない。そうなったら、ホームに入って家族に迷惑はかけないつもりでいる。」おそらく、そうおっしゃるでしょう。

 

近年、認知症患者数が増えていて、85歳を超えると男性の場合2人に1人が認知症だという厚生労働省のデータがあります。

 

本人に判断能力が無くなると、親が一人住まいしていた家を売却して老人ホーム入所の頭金にしようと思っていても、ご家族でも親の家の売却はできません。

入所のための契約書も家族でも出来ない場合があります。

でも元気なうちならそれらも解決できる制度があります。

 

認知症への備えも相続対策なんです。

 

これからの人生を心置きなく親に楽しんでもらうために元気なうちの相続対策に一歩足を踏み出してほしいですね。

この記事を書いた人

たつみ相続相談オフィス/代表:辰巳博

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