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2025.01.18
相続対策で相続税の節税よりも大切なことってあるんですか?
ご家族の中で
一番最初に相続のことが気になるのは誰でしょうか?
高齢の親かもしれません。
高齢の親を持つあなたかもしれません。
ただあなただった場合、親の相続を気にしても、その思いが相続に無頓着な親には通じません。
相続の対策というのは親だけでやってもいけないし、あなたが親に代わってやることもできません。
だって、相続財産は親のもので、あなたのものではないからです。
親も親で自分のお金だからといって、もらう側のことを考慮せずにやるのはミスマッチからいらぬ争族になりかねません。
普通の生活をしていると当たり前のことをつい忘れることはよくある話です。
例えば、このブログを読んでいるあなたもあなたの親も、100%死ぬということ。
私たちは生まれて、成長して大人になって、そしてどこかのタイミングで亡くなります。
人が亡くなるその確率は何と100%です。
知ったましたか?もちろん知ってますよね。
だから大切なのは、どうせ死ぬんだからといって無駄に人生を過ごすのではなく、いかに今を生きるかが大切になるわけです。
大切に生きるための3ヶ条
その1:過去に生きない。
長く生きていると、今までに嫌なことの一つや二つはあるでしょう。
そこにとらわれていると今を楽しく生きることはできません。
過去はすでに終わったことです。
嫌な過去も解釈を変えればいいと言う人もいますが、そんなに簡単に誰もが嫌なことを前向きな解釈にできるわけではありません。
その2:現在に生きましょう。
そのために、何を考えている時が自分は楽しいのか?
何をしている時が自分は楽しいのか?
あなたが楽しく生きるために必要なものは何ですか?
お金ですか?
愛する人・家族ですか?
価値観ですか?
自由ですか?
それとも健康ですか?
その3:未来に期待しましょう。
たとえ今が何歳であっても、私たちは死ぬために生きるのではなく、生きるために生きます。
そして未練を残して悔いを持ちながら死ぬ。未練がない死に方などありません。
私は、すべての人が楽しく人生を生きて、悔いがあったとしても楽しい人生だったと感じながら旅立てるように、生前の元気な内に相続対策をオススメしています。
あなたが親の立場だったらどうでしょうか?
自分の相続には無頓着で、まったくそんなこと気にもかけない親は、実は数少ないように感じています。
ただ、表面上は相続対策は面倒臭い部分がいくつもあるので、見て見ぬふりをする高齢者はたくさんおられます。
「自分が死んだら残された家族でいいように分けるでしょう。そんな死んだ後のことよりもそれまでの自分の生活や楽しみのほうが気にかかるわ。」
親が気にかけなくても、相続は100%起こります。
その財産が、多い少ないにかかわらずです。
親がお元気な間、人生を楽しむのは大賛成です。
そのほうが、ご家族も安心してそれぞれの生活を楽しむことができます。
ただ平均寿命と健康寿命には差があって、多くの方はご自身が亡くなるまで10年前後の身体の調子の悪い期間があります。
もしそうなったら、親はどなたにお世話をお願いしたい思っておられるでしょうか?
例えばそれが長男の嫁だとしたら。
長男の嫁には一切の相続権はありません。
親が元気な間に、長男の嫁に何かを残すお約束をすることは最も大切な相続対策の一つです。
口約束ではなく、法的に認められる形のあるものとしてです。
「誰の世話にもなりたくない。そうなったら、ホームに入って家族に迷惑はかけないつもりです。」
家族の誰にも迷惑をかけない、なんてできるんでしょうか?
近年、認知症患者数が増えていて、85歳を超えると女性の場合、2人に1人が認知症になるという厚生労働省のデータがあります。
本人に判断能力が無くなると、親が一人住まいしていた家を売却してホーム入室の頭金にすることは、ご家族でもできません。
ホーム入室のための契約書も家族でも出来ない場合があります。
でも元気なうちなら、それらを解決できる制度があります。
認知症への備えも、相続対策なんです。
これからの人生を心置きなく親に楽しんでもらうために、あなた自身も元気な親が楽しんでいる方が、気持ちが楽なはずです。
そのためには、親が元気なうちの相続対策で家族全員がすっきりとされることをオススメします。
もしも親が相続の話を聞いてくれそうにないと思われたら、プロである私たち専門家にお任せください。
この記事を書いた人
たつみ相続相談オフィス/代表:辰巳博
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