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2023.08.17
お父さん、遺言書どこにあるの?
遺言書なんて
自分で書き始めるタイプじゃないお父さん。
何でも自分で決めたことしかやらないし
ましてや子供に言われたことに
素直になれる性格じゃない。
あなたがお父さんに遺言書の話しを持ちかけた時に
「俺は、まだ元気やし。相続のことなんかまだ必要ない。」
っておっしゃっていたかもしれません。
そんなお父さんも
自分の知人が相続の話しをしているのを聞くと
家族に黙って、書いておられているかもしれません。
知らない間に作られていた遺言書
家族の誰もその存在を知らずに
突然
心筋梗塞で亡くなられたお父さん
葬式・初七日・四十九日と
悲しむヒマもなく過ぎて
さぁ、財産はどこにどれだけあるんや?
まず、遺言書があるかどうかを調べましょう。
方法は3つ
①公正証書遺言の場合
どこかに遺言書の正本があります。
どこかにって、どこやねん?
それは亡くなったお父さんしか知りません。
書かれていないかもしれませんが
それも、公証役場へ行けば分かります。
通常の場合
公正証書遺言を作ったら
公証役場に遺言書の原本を保管してもらいます。
日本全国、どこの公証役場でも
オンラインで検索できます。
保管されていなくても
あきらめてはいけません。
公正証書遺言ではなく
自筆証書遺言で書いておられるかもしれません。
②自筆証書遺言の場合
法務局へ行きましょう。
2020年7月からの制度ですから
それ以前に書かれていれば無理なんですが
最近に作成されたものであれば
法務局で原本が保管されているかもしれません。
でもこれも
そういった保管制度があるということを
お父さんが知らなければ
利用されることはありません。
見つからなくても
まだあきらめちゃ駄目です。
③その他の保管場所
これはもう、保管してそうな所を
家族と一緒に探すしかないです。
代表的な場所は次の3つかな。
・貸し金庫
(通帳を見れば貸し金庫を借りていたか分かります。)
・お仏壇周り
・タンスや机の引き出し
弁護士先生に預けておられる場合もありますが
その弁護士がお父さんが亡くなったことを
知らなければ申し出てこられることはありません。
まぁ、そんなことで
あなたが困ることの起きないように
お父さんとは日頃からコミュニケーションを取っておきましょうね。
この記事を書いた人
たつみ相続相談オフィス/辰巳博