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2023.08.03
お父さんに書いてほしい、遺言書
私もあなたと同じ気持ちです。
あなたのお父さんに書いてほしい。
それは、遺言書です。
遺言書には大きく分けて2つ
一つは、公正証書遺言
一つは、自筆証書遺言
日本人の性癖の一つに
周りがやっているから自分もやらなきゃ、
って思う人多いような気がします。
それじゃぁ、遺言書って何人くらいの人が書いてるんでしょうか?
まず、公正証書遺言です。
公正証書遺言を作成している人は
日本公証人連合会が公表しています。
2020年:97,700件
2021年:106,028件
2022年:111,977件
コロナ禍で一時少なくなっていましたが、毎年遺言書作成者は増えています。
自筆証書遺言の作成者はどうでしょうか?
これは文字通り
自分で書いて、自分で保管するので
その実態は今までは分かりにくかったでした。
それが
2020年7月からの新しい制度で
法務局で保管してくれるようになったんですね。
最初の一年間での申請件数は、20,849件でした。
公正証書遺言に比べると少ないように見えますが、新しい制度なので浸透するのには時間がかかると思います。
次のようなデータもあるんですね。
法務省の全国アンケートからの推計によると
55歳以上で、すでに遺言書を作成したよという人が、
2,117,105人
210万人もいるんやね。
その内、法務局へ保管したいと思っている人は
892,935人
約42%です。
(実態とはかなり差がありませね)
自分で書いたものは
自分で好きな所に保管したい人の方が多いんですね。
それよりも単純に法務局での手続がめんどくさいだけかも。
これから作成したいと考えている55歳以上の人は
9,927,157人
何と、990万人以上ですよ。
合わせると
1,200万人を超えますね。
さぁ、ここからが本題です。
あなたのお父さんに遺言書を書いてもらう情報として
これらの数字はお役に立ちそうですか?
まずは
お父さんにゆるやかなボール球を投げます。
いきなり直球勝負は避けたほうがいいと思います。
つまりこういうことです。
どこかのタイミングで
あなたはお母さんに話しかけます。
「ねぇねぇ、日本で遺言書って何人くらいの人が書いてるか知ってる?」
リビングでくつろいでいるお父さんに聞こえるように言います。
お母さんが答えます。
「さぁ、1万人くらいかしらねぇ。」
「私も聞いてびっくりしたんだけど、300万人いるんだって。これから書こうと思っている人が1,000万人近くもいるらしいよ」
(公正証書遺言が約89万人、自筆証書遺言が約211万人)
びっくりしたお母さんがお父さんに言います。
「お父さん聞いた?遺言書を書いてる人が、300万人もいるんだって。」
お父さんはきっと
テレビを見るふりをして
母とあなたの会話に聞き耳を立てているはず。
最後は
あくまでお父さんの選択です。
お父さんが書く気になった時に
さりげなく
情報だけは伝えておきましょう。
この記事を書いた人
たつみ相続相談オフィス/辰巳博